

じりじり照りつける太陽眩しい真夏の昼下がり・・・
今年も巡り来る終戦記念日を前に、うたんぐらでも“戦争”をテーマにした催しがありました。
タイトル「今、語ろう〜ある戦争体験者の記憶〜」
うたんぐらの地権者でもある女主の父も、先の戦争では航空隊通信兵として戦地に赴いた一人。
今尚手元に残る戦争資料を紐解く機会を・・と漠然と思っていた中で、今回の講師山崎氏と、方やシベリア抑留経験者でもある川田氏のことを知ることとなり実現した、“うたんぐら目線”でプロデュースさせていただいた回でした。
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12;00過ぎには既に現地入りしていた本日の講師山崎将氏とご家族。
早速セッティングに着手です。
※本番を迎えるまでに、幾度がメールではやりとり済み。
実直なお人柄の表れです。
今日は東側壁をバックに語っていただくレイアウト。
脇のテーブルには、山崎氏所蔵の軍用艦各種が綺麗に並べられました

普段はご自宅の書棚にきちんと保管されている貴重なものばかり。
細かなパーツ、扱いも慎重に

通路側には、うたんぐら地権者の田中雅次郎(女主の父)所有の戦争関係資料の一部が並べられました。
几帳面な父は、戦地から送り続けた写真を、復員後ちゃんと時系列にアルバムに整理し、手元の日記に照らし合わせながら、スクラップブック状に記録を残しました。
終戦を告げる新聞記事。
昭和20年(1945年)8月15日付けの読売新聞(復刻版)。
一昨年、高松市内の平和祈念の展示会に貸し出していたものです。
そうこうしている内に、もう一組のスペシャル・ゲスト
画家の千田豊実さん、川田一一(かずいち)さんの(孫&祖父)
お二人が到着

他の参加者も続々到着し、あとは開演を待つばかりです。

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時に立って、時に着座で資料を示しながら・・
記憶と想いが堰を切ったように、次々と話が進みます。
後方で見守る息子さんご夫婦・・
この方たちのお子さんご夫婦(山崎氏の孫夫婦)が、祖父の戦争記録を立派な本にしつらえてサプライズプレゼントに贈った・・というエピソード、素敵ですよね

建築家とデザイナーというクリエイティブなカップル。
装丁から本物と見まごう“映画化!”の帯まで・・
細部にわたって、ウイット溢れる本となりました

こんなサプライズプレゼント貰ったら・・
シアワセですよね、山崎さん
通路側からも盛況ぶりが伺えます。
今回は、四国学院今井先生やCKPさんのカメラも入りました

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山崎さんの話が一段落したところで、スペシャル・ゲストの千田・川田両氏の登場!

実は、こちらのお二人も、戦争体験者のお爺様のシベリア抑留時代のスケッチを孫で画家である千田豊実さんがご自分の画風ドット(点描)で描き直し、二人展を展開中。
双方とも、戦争体験者のお爺さんの想い出を、一世代空いた孫世代が“表現者”としてカタチにした・・ということ。あまりに共通点の多いこの2家族を、女主である私がほぼ時期を同じくして知ることになったのも奇遇なら、加えてお二人ともさぬき市のご出身。
年齢的にも大正13年と14年生まれ・・と偶然が重なります。
うたんぐらで初めて互いを知ることになったというお二人。
川田さん等に敬意と気遣いを払いつつ、最後に自身の戦争に対する持論を、改めて前向きに語ってくださった山崎氏。
その一言は、オーディエンスの耳にきっと素直に響いたことでしょう。
素敵な〆を有難うございました





少々時間オーバーも、しばらく参加者と談笑タイム。
その頃になって・・「アララ

お馴染みの小西金太郎さんが駆けつけてくださいました。
前のお仕事が延びてしまったとかで、もう間に合わないとわかっていたハズなのに。
ちゃんと顔を出してくださる、律儀でお人柄の素晴らしい御仁です。
持ってきてくださったのは、劇団エルダーキャッツの新作
「善根宿に星が降る」のポスターとチラシ。
うたんぐらも敷地奥の“善根宿”が柱となったプロジェクト。
ぜひ近々に、この劇が出来上がるまでの経緯や劇団主宰者のご苦労・醍醐味諸々
小西氏の回もプロデュースさせていただきます。
その時には、また皆さん参加してくださいね。
今回も満員御礼のうたんぐらから・・
心より感謝の気持ちと愛を込めて

皆さま本当に有難うございました
