🎥うたんぐらレギュラープログラム「みんなで楽しくショートフィルムを見る集い」その101回目が開催されました。

本日の上映作品は、映画史に残る戦争ものの名作「西部戦線異常なし」
原題は「All Quiet on the Western Front」
ストーリーを知っていると、かなり意味深なタイトルとおわかりでしょう。
※過酷で悲惨な戦争の現実をドイツ側から描く、アメリカ映画としては異色の作品。
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定刻に集まってくれた方々・・
まずは今井さんの前説から🎤
🔛
さあ、上映開始!

タイトルロール
「All QUIET on the Western Front」
(訳:西部戦線異常なし)
訳もいいですねエ!

Directed by Lewis Milestone
監督:ルイス・マイルストーン

外のものものしさから情勢が悪化しているのが見て取れる中・・
窓のこちら側は学校。
コンサバな教授が、若者を戦場へとけしかけるような熱弁をふるう。
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主演はリュー・エアーズ。
これが映画初主演だったこともあり、反戦への思いを強く感じ
以後、反体制派の人間として映画人としても不遇な人生を歩む。
のちにTVなどで活躍したとか。
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後半:悲惨な最前線から休暇をもらって戻ってきた息子に、父親たちすら時代錯誤な優勢論を口にし、それを見た息子は落胆する・・
というシーン

かつて自分や友人達を鼓舞し戦地へ送り込んだ教授との再会。
そこには、かつての自分たちよりもさらに幼い少年たちがおり、以前と変わらず軍人賛歌を論じる教授の姿が。
学び舎の先輩として「軍人がいかに誇らしいか、国に仕えることの素晴らしさを説いてやれ」と言われた主人公。
彼は「戦地で無駄死にするな。」と吐き捨て、その場を去るのでした。
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再び隊に戻った彼が迎えた最期の時、そのシーン。
蝶々のUPと手の大写しが
本作でもほとんどないBGMと相まって、悲劇の盛り立てが詩的ですらあります。
名作と言われる所以、一つの要素でもあるこのシーン。。
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アフタートークでは「この映画を何度も見ている」とおっしゃる長尾先生から
この映画に関する情報をいっぱい聞かせていただき、充実した時間の仕上げとなりました。
ご参加いただいた皆様、有難うございました。